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SEED TECH & BREEDING REPORT

【比較表】
海外育種・アグリテック企業

世界の畑を舞台に育種とデジタル農業を担う海外8社。批判も称賛も挟まず、各自の公式サイトで確認できた事実を並べます。

夕暮れの大規模ハイテクガラスハウスと、内部で整然と並ぶ作物の列

最終更新日:

比較表:海外育種・アグリテック企業8社

掲載する8社は、育種とデジタル農業を軸に世界で活動する企業の中で、公式サイトを2026年10月30日時点で確認できた事業を対象に選んでいます。数値(売上等)は、本ページの確認時点で各自の公式サイト上で確認できたものに限って記載し、確認できない項目は「公式サイト参照」と表記します。企業の広告・自己評価をめぐる文言はそのまま引用せず、事実の説明に限ります。

企業・グループ本社国/本社所在地事業領域(公式サイトの公表の範囲)スマート育種・デジタル農業の公表日本での公表活動
Bayer Crop Science(バイエル・クロップサイエンス部門)ドイツ(Bayer AG本社:Leverkusen。Crop Science部門の worldwide本部:Monheim am Rhein、Seeds & Traits本部:米国St.Louis)種子(Seeds & Traits)、作物保護(Crop Protection)等のアグリ事業公式サイト参照公式サイト参照
Corteva Agriscience(コルテバ・アグリサイエンス)米国種子(SeedSolutions)、作物保護、シードアプライドテクノロジー等公式サイト参照あり(コルテバ・アグリサイエンス 日本の公式サイトが2026年10月時点で稼働し、水稲・園芸向けの製品情報やニュースを日本語で公表)
Syngenta(シンジェンタ/Syngenta Group)スイス(Syngenta AG本社:Basel。Syngenta Group傘下)作物保護、種子(Vegetable Seeds・Field Crops)、バイオロジカルの区分を公表あり(Cropwiseと呼ぶデジタルツール群を公式サイトで公表、精密ゲノミクス・フェノミクス等を種子事業の説明に記載)あり(シンジェンタジャパン株式会社(東京都中央区)の公式サイトで、農薬・野菜種子・種子処理機の提供等を日本語で公表)
BASF(バスフ)ドイツ(グループ本社:Ludwigshafen。日本はBASFジャパン株式会社・東京都中央区)化学製品全体に加え、農業ソリューション(作物保護・種子育成・デジタル農業)の区分を公式サイトで公表あり(xarvioと呼ぶデジタル農業ソリューションを公式サイトの農業部門で公表)あり(BASFジャパン株式会社の日本語公式サイトが稼働)
KWS SAAT SE & Co. KGaA(ドイツの種子グループ)ドイツ(本社:Einbeck。1856年創業)主要作物の種子(ビート・とうもろこし・麦類・菜種等)と野菜種子、栽培支援サービスあり(myKWSと呼ぶデジタルサービス(衛星画像・区画別解析・季節の助言等)を公式サイトで公表)あり(KWSの公式サイトに日本の国別サイトの項目を確認)
Limagrain(リマグレン)フランス(フランス中部オーヴェルニュの農業協同組合を出資基盤とするグループ)野菜種子(Vilmorin-Mikado等のブランドと野菜種子事業)、畑作物種子(LGブランド)、クライマート関連の農食品事業公式サイト参照あり(野菜種子ブランドVilmorin-Mikadoの公式サイトを確認)
Rijk Zwaan(ライク ワン)オランダ(家族経営の独立系種苗会社で、2024年にオランダ王室の名誉称号を授与された旨を公表)果菜・葉茎等30以上の品目、2,000以上の品種の育種・種子販売あり(AI・デジタルフェノタイピング・データドリブン育種を公式サイトの「Continuous innovation」の項目で公表)あり(公式サイトのWorldwideページの国一覧に日本を確認)
Enza Zaden(エンザ ザーデン)オランダ(本社:Enkhuizen)野菜種子の育種・生産・販売(子会社・共同事業を26カ国に展開と公表)あり(研究者を中心にイノベーションを推進する方針を公式サイトで公表)あり(公式サイトのWorldwideページの国一覧に日本を確認)

2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。「公式サイト参照」は、当サイトの確認時点で該当項目が公式サイト上で確認できなかったことを示します。本表は事実の整理であり、海外大手をめぐる評価・断定は含みません。

各社プロフィール

Bayer Crop Science

ドイツ・レバークーゼンに本社を置くBayer AG(バイエル)のアグリ事業部門がCrop Scienceです。バイエルの公式情報では、Crop Science部門のグローバル本部がドイツのモンハイム・アム・ラインに、Seeds & Traits(種子・形質)本部は米国ミズーリ州セントルイスに置かれることが確認できます。事業としては種子と作物保護を軸に、害虫・病害・雑草に対する複数のソリューションを世界各地で展開する大きな事業体です。株式上場企業の売上等の数値は、本ページの確認時点では部門別の公式資料から確認できなかったため「公式サイト参照」としています。当サイトは海外大手をめぐる制度的・社会的な議論を評価する立場は取りません。生態系や農薬・種子のコントロールをめぐる論点は関係各方の議論が続く領域として、公的な資料・それぞれの主張を確認しながら事実平準での理解を進める姿勢を取ります。

Corteva Agriscience

米国を本拠とする農業専業の大手企業で、種子と作物保護を中心に活動しています。日本ではコルテバ・アグリサイエンス日本(コルテバを日本語で案内する公式サイト)が2026年10月時点で稼働しており、水稲や野菜・果樹向けの作物保護製品の情報、種子処理用殺虫剤の適用拡大のニュースなどが日本語で公表されています。公式サイトには「シードアプライドテクノロジー」を軸にしたサービスへの言及も見られる点は、種子にまつわる技術の体系が日本語情報でも確認できる例です。コルテバの活動範囲や年商等は、本ページの範囲では数値の公表を確定させず「公式サイト参照」とします。日本国内の展開からは、水稲・野菜のような日本の主要品目に沿った供給姿勢が読み取れますが、個別の製品評価には所管資料(登録/許認可)への確認が必要です。

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Syngenta

スイス・バーゼルに本社を置くSyngenta AGを核に、Syngenta Group(シンジェンタ グループ)として世界で活動するアグリテック企業です。公式サイトは、作物保護と種子(野菜種子・主要畑作物)に加えバイオロジカル(生物由来の農資材)を区分公開しています。技術面では、Cropwiseという名のデジタルツール群(農場の可視化・収量予測・精密施用の考え方)を公開しており、種子事業の説明には精密ゲノミクスやフェノミクスを起点にした品種開発の姿が描かれています。日本では、シンジェンタジャパン株式会社(東京都中央区)が農薬と野菜種子の提供・種子処理機の販売等を日本語公式サイトで公表しています。当サイトは、同社をめぐる社会的な議論の優劣を前後付けする立場ではありません。技術と制度の事実の側面だけを、公式情報・公的資料で整理します。

BASF

ドイツ・ルードヴィヒスハーフェンに本社を置く大規模化学グループで、農業ソリューション(作物保護・種子の育成・デジタル農業)を公式サイトの区分で明示しています。農業部門は xarvioという線形のデジタル農業ソリューションを公表しており、作物保護の発展とデジタル農業がセットで説明される点が特徴です。種子まわりには、果物・野菜の品質・風味の改良や食品ロス削減を育種・交配で目指す取り組みが公式に示されています。日本では、BASFジャパン株式会社(東京都中央区日本橋室町)の日本語公式サイトが稼働しています。当サイトでは、同社の農業部門を含む事業規模の数値は公式サイトの確認から確定させず「公式サイト参照」とし、デジタル農業サービスとの対比で提供される育種技術の評価は行いません。

KWS SAAT SE & Co. KGaA

ドイツの独自種子グループで、1856年以来約170年にわたってビート(てん菜)・とうもろこし・麦類等の主要作物種子を展開しています。公式サイトは「Seeding the Future — since 1856」というタイトルでグループと事業体を案内し、「myKWS」というデジタルサービスを公開しています。myKWSの内容として、衛星画像・区画別解析・季節の助言等が描かれ、デジタルサービスが多数の農家に利用されていると公式に説明されています(利用者数の具体的な数値は、各自の最新の公式サイトでご確認ください)。種子事業に野菜種子の区分も含まれており、需要の広がりの中で育種・種子の技術を多岐に展開する姿勢が確認できます。日本は、公式サイトの国別サイトの一覧に項目が確認できます(現地の製品別拠点の詳細は各国サイトでのご確認が必要です)。売上等の数値は各自の最新の公式資料での確認を促す水準としています。

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Limagrain

フランス中部オーヴェルニュの農業協同組合を出資基盤とする国際的な種子・農食品グループです。公式サイトは「We breed, produce, and sell high value-added field and vegetable seeds」という部分から、畑作物の種子と野菜種子の両方を事業とし、協同組合の1,300名の農民が主体となっている点が説明されています。野菜種子事業ではVilmorin-Mikadoというブランド(野菜種子)を展開し、畑作物種子事業ではLGブランドが南北アメリカ・アジア・アフリカの70カ国以上で展開されていると公式に説明されています。日本では、野菜種子ブランドの公式サイトが確認できます。デジタル農業まわりのサービスの統合的な公表は、本ページの確認時点では「公式サイト参照」としています。協同組合的な出資構造を持つ種子グループである点は、株主の利益より組合員農民の利益を基準に採る点が特徴的な構造です。

Rijk Zwaan

オランダに本社を置く果実・野菜育種の家族経営の独立系種苗会社です。公式サイトは、30カ国以上に4,400名の社員を置き、社員の40%がR&Dに従事し、30以上の品目で2,000以上の品種を扱っていると公表しています。技術面では、AI・デジタルフェノタイピング・データドリブン育種を「Continuous innovation(継続的なイノベーション)」の項目で公式に説明しており、新しい品種の開発が6年から16年程度の研究開発を経て事業化される構造を明示しています。2024年には創業100年を迎えた際、オランダ王室から「Koninklijk(王立)」の名誉称号を授与されたことも公式に伝えられています。日本は、公式サイトのWorldwideページの国一覧に確認できるので、日本での子会社・代理店の活動詳細は送付された各国ページでの確認を推奨します。

Enza Zaden

オランダ・エンクハイゼンに本社を置く野菜種子の育種・生産・販売を専門とする企業で、85年以上の歴史を持ちます。公式サイトは、3,000名を超える社員・45以上の子会社・3件の共同事業を26カ国に展開し、マルチローカルな事業構造を特徴として説明しています。公式サイトのイノベーション関連のページでは、研究者と農業の専門性を重ねて新しい品種への挑戦をつづる方針が示されており、ここで確認できるのは研究開発の姿勢と規模の公表が中心です。日本では、公式サイトのWorldwideページの国一覧に確認できます(所在地・拠点の詳細は、各国ページでのご確認が必要です)。当サイトは、同社をめぐる技術の水準の評価や海外大手の断定を行いません。種子の流通・制度に触れる部分は、種苗法改正と品種登録の整理とあわせて読んでください。

読むときの留意点

海外育種企業を一堂にそろえる情報には、限界があります。第一に、各社の定期報告・IR資料における事業会社や品目の動きは更新され続けるため、数値の引用は公式サイトの最新資料での確認が不可欠です。本ページでは数値の空白を「公式サイト参照」と残す手法で注意を重ねています。第二に、「スマート育種」「デジタル農業」の指す技術範囲は各社で異なり、Cropwiseやxarvio、myKWSのようにデジタル農業サービスの名前で示されるものと、品種開発側の技術で示されるものの両方が実在します。第三に、日本の種苗市場と海外の大手をつなぐ入口としては、日本語の公式サイトで確認できる品目・製品情報を手がかりにするのが実務的です。特に日本市場では、野菜種子の品種導入と種苗法関連の制度(種苗法改正と品種登録)が連動して動くため、制度的側面と技術的側面を分けて読む必要があります。知的財産まわりに現れる論点(品種流出・エントリ規制・訴訟)は、個別の案件が続いている分野ですが、本ページではすべて「事実が公表された範囲で確認」とした書き方に留めます。種子流通の現場の課題はF1採種と国際採種拠点に整理しています。

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本サイトは種子・育種産業を公開情報から整理したものであり、特定の品種・事業者・栽培法の推奨や投資への勧誘ではありません。品種登録・種苗法・ゲノム編集・種子の輸出入の制度は農林水産省等の公式情報をご確認ください。